12月15日(月)米国時間の市況概況

こんにちは、とみです。2025年12月15日(月)米国時間の株式市場、なかなか厳しい一日となりました。特にテック株を中心に保有している投資家には痛い展開でしたね。僕も例に漏れず、この日はそこそこダメージを受けています…。

今回は、この日の市場の動きを振り返りながら、投資初心者の方にも分かるように解説していきたいと思います。

市場全体の動き:指数は下落

この日の米国株式市場は、指数下落という結果になりました。主な要因として挙げられているのが:

  • 雇用統計が強い - 雇用者数が予想を上回る伸び
  • 小売売上高も堅調 - 消費者の支出が活発
  • CPI(消費者物価指数)待ち - インフレ指標の発表を控えて様子見ムード

投資初心者向けメモ:なぜ「良いニュース」で株価が下がる?

「雇用が増えた」「消費が好調」というのは、普通に考えれば良いニュースですよね。でも、株式市場では逆に株価が下がることがあります。

これは、「景気が良すぎると、FRB(米連邦準備制度理事会)が金利を上げるかもしれない」という懸念があるからです。金利が上がると企業の借入コストが増え、利益が出にくくなります。また、債券の魅力が相対的に高まり、株式から資金が流出することもあります。

投資の世界では「良いニュースが悪いニュース」になることがあるのが面白いところでもあり、難しいところでもあります。

債券利回りの動向:10年債4.16%、2年債3.50%

この日の米国債の利回りは以下のように変動しました:

  • 10年債利回り:4.16%(-0.04%)
  • 2年債利回り:3.50%(-0.04%)

どちらもわずかに低下しています。利回りが下がるということは、債券価格が上がっているということです。

投資初心者向けメモ:債券利回りって何?

債券は、国や企業が発行する「借用証書」のようなものです。投資家がお金を貸す代わりに、利息(利回り)をもらえます。

10年債は10年後に返済される債券、2年債は2年後に返済される債券です。一般的に、長期債(10年債など)の方が利回りが高くなります。なぜなら、長期間お金を貸すリスクが高いからです。

利回りが下がる(債券価格が上がる)ということは、「安全資産への需要が高まっている」または「将来の金利低下を予想している」というサインです。

逆に利回りが上がると、株式市場にとってはマイナス要因になることが多いです。なぜなら、投資家が株式よりも債券に魅力を感じて、株を売って債券を買う動きが強まるからです。

セクター別の動き:ヘルスケア上昇、エネルギー・テック弱い

この日のセクター別の動きは以下の通りでした:

  • ヘルスケア:強い
  • エネルギー:弱い
  • テクノロジー:弱い

特にテクノロジーセクターの下落が目立ちました。僕のポートフォリオも米国テック株が中心なので、この日はかなりダメージを受けました。後ほど詳しく触れますが、特にブロードコムの下落が痛かった…。

投資初心者向けメモ:セクターって何?

株式市場では、企業を業種ごとに分類した「セクター」という概念があります。主なセクターには:

  • テクノロジー:Apple、Microsoft、NVIDIAなど
  • ヘルスケア:製薬会社や医療機器メーカー
  • エネルギー:石油・ガス関連企業
  • 金融:銀行、保険会社など
  • 一般消費財:Amazon、テスラなど

セクターごとに景気の影響を受けやすさが違うので、「セクター分散」も投資のリスク管理では重要です。

ブロードコムの大幅下落:-5.58%

この日の主役(悪い意味で)は間違いなくブロードコム(AVGO)でした。僕のポートフォリオでも2番目に大きなポジションだったこともあり、この下落は正直きつかったです。

ブロードコム (AVGO)

527,487円
-31,232円 (-5.58%)

ブロードコムは半導体大手で、AI関連銘柄としても注目されていました。この日の下落の背景には、四半期決算の発表後に「解釈ミス」があったとされています。

決算自体は悪くなかったのですが、市場の期待値が高すぎたのか、発表後に利益確定売りが殺到したようです。その後「小幅上昇」したとありますが、結局この日はマイナスで終了。

僕もこの銘柄で結構なダメージを受けました。ただ、長期投資を前提にしているので、短期的な下落に一喜一憂せず、淡々と保有を続けるつもりです。

iRobot破産のニュース:愛用していたルンバメーカー

この日、もう一つ衝撃的なニュースが飛び込んできました。iRobotの破産です。

iRobotといえば、言わずと知れた「ルンバ」で有名な企業。僕も以前はiRobotのルンバを使っていました。自動で掃除してくれるあの便利さは、一度使ったら手放せないですよね。

ただ、最近は中華製のロボット掃除機の性能が劇的に向上していて、価格も半分以下。正直、コストパフォーマンスでは中華製に軍配が上がります。僕も今は中華製のロボット掃除機を使っています。

iRobotの破産は残念ですが、市場競争の厳しさを感じさせられるニュースでした。かつての革新的企業も、技術の進歩と価格競争の波には勝てなかったということでしょうか。

同じくルミナー(Luminar)も破産したとのこと。ルミナーは自動運転車向けのLiDAR(光を使った距離測定センサー)メーカーでしたが、こちらも厳しい競争に敗れた形です。

投資初心者向けメモ:企業の破産と株価

企業が破産すると、その企業の株式は基本的に無価値になります。株主は投資したお金をほぼ全額失うことになります。

これが「個別株投資のリスク」です。どんなに有名な企業でも、競争に敗れたり、経営が悪化したりすれば破産する可能性があります。

だからこそ、分散投資が大切です。インデックスファンド(S&P500やオールカントリーなど)なら、一つの企業が破産しても全体への影響は限定的です。

僕のポートフォリオへの影響

この日、僕のポートフォリオも当然ながら影響を受けました。詳細な金額は控えますが、主な銘柄の動きは以下の通りです:

エヌビディア (NVDA)
+0.72%
ブロードコム (AVGO)
-5.58%
マイクロソフト (MSFT)
-0.77%
アップル (AAPL)
-1.49%
アーム・ホールディングス (ARM)
-4.98%

NVIDIAが若干プラスだった以外は、主力のテック株がほぼ全滅。特にブロードコムとARMの下落が響きました。

ただ、これも長期投資の一環です。短期的な下落に動じず、淡々と保有を続けるのが僕のスタイル。こういう日もあれば、大きく上昇する日もあります。

市場の上下に一喜一憂していたら、精神が持ちません。だからこそ、「さらさら」と受け流す姿勢が大切だと思っています。

投資初心者へのアドバイス

今回のような下落局面で、投資初心者の方にお伝えしたいことがいくつかあります:

1. 短期的な値動きに惑わされない

株価は毎日上下します。今日下がったからといって、すぐに売る必要はありません。長期的な視点を持つことが大切です。

2. 分散投資を心がける

個別株に集中投資すると、今回のブロードコムのように大きな下落を食らうことがあります。インデックスファンドを中心に、リスクを分散させましょう。

3. 経済指標の意味を理解する

「雇用統計」や「CPI」などの経済指標は、株価に大きな影響を与えます。基本的な知識を身につけることで、市場の動きが少し理解しやすくなります。

4. 感情をコントロールする

下落時にパニックになって売却したり、上昇時に欲を出して買い増ししたりするのは危険です。計画的に、感情に流されず投資を続けることが大切です。

まとめ

2025年12月15日(月)米国時間の市場は、テック株を中心に厳しい一日となりました。ブロードコムの大幅下落、iRobotの破産など、ネガティブなニュースが目立ちましたが、こうした日も投資を続けていく上では避けられません。

僕もダメージを受けましたが、「さらさら」と受け流して、長期的な視点で投資を続けていきます。

投資は、一日一日の値動きではなく、10年、20年という長い時間軸で考えるもの。今回のような下落も、長い投資人生の中ではただの一コマに過ぎません。

引き続き、淡々と、そしてさらさらと投資を続けていきましょう!