要約と結論
結論:コスパを考えすぎるな。稼ぐことが正義。
- 年収600万円がコスパ最強の理由:所得税率が20%に収まり、所得制限にかからず、手取りと生活水準のバランスが良い。
- 手取り:独身で約434万円、妻子ありで約465万円。
- 妻子ありの最適ライン:児童手当の所得制限(960万円)を超えないよう、850万~900万円が現実的。
- 青色申告で赤字を出せる場合:課税所得330万円以下(税率10%)になるまで赤字を出すのが最適。年収750万円なら約170万円の赤字でOK。
- 最終結論:でも、そんなこと気にするより稼ぐことが正義。コスパを気にして年収を抑えるのは本末転倒。
年収600万円がコスパ最強と言われる理由
「年収600万円がコスパ最強」というのは、よく聞く話だ。その理由を整理してみる。
理由1:所得税率20%のラインに収まる
所得税は累進課税で、課税所得が増えるほど税率が上がる。
- 195万円以下:5%
- 195万~330万円:10%
- 330万~695万円:20%
- 695万~900万円:23%
- 900万~1,800万円:33%
年収600万円の場合、給与所得控除(約164万円)と基礎控除(48万円)を引いた課税所得は約388万円。
これは所得税率20%のゾーンに収まる。695万円を超えると23%に上がるので、600万円は「まだ税率が低いライン」だ。
理由2:手取りと生活水準のバランスが良い
年収600万円の手取りは、独身で約450万円。月額約37.5万円。
- 家賃10万円、食費5万円、光熱費2万円を払っても、月20万円以上残る。
- 貯金・投資・趣味に回せる余裕がある。
- 過度な残業や責任を負わなくても到達できるケースが多い。
つまり、「働き方と手取りのバランスが良い」のが600万円の魅力だ。
理由3:所得制限にかからない
年収600万円は、多くの公的支援の所得制限にかからない。
- 児童手当:所得制限は年収960万円(夫婦+子2人の場合)。600万円なら余裕で対象内。
- 高校授業料無償化:所得制限は年収910万円程度。600万円なら対象内。
- 医療費助成:自治体によるが、600万円なら多くの制度で対象内。
所得制限にかかると、年収が上がっても「手取りが減る逆転現象」が起きる。600万円はそのリスクが低い。
年収600万円の手取りはいくらか?
独身の場合
- 年収:600万円
- 給与所得控除:約164万円
- 基礎控除:48万円
- 課税所得:約388万円
- 所得税:約38万円(税率20%)
- 住民税:約38万円
- 社会保険料:約90万円
- 手取り:約434万円(月約36万円)
妻子あり(妻:専業主婦、子:2人)の場合
- 年収:600万円
- 給与所得控除:約164万円
- 基礎控除:48万円
- 配偶者控除:38万円
- 扶養控除(子2人):76万円(38万円×2人)
- 課税所得:約274万円
- 所得税:約18万円(税率10%)
- 住民税:約27万円
- 社会保険料:約90万円
- 手取り:約465万円(月約38.7万円)
妻子ありの方が、控除が多いため手取りが増える。
妻子ありの場合、どのラインまで年収を上げるべきか?
妻子ありの場合、児童手当の所得制限が重要になる。
児童手当の所得制限ライン
- 夫婦+子2人の場合:所得制限は年収960万円
- これを超えると、児童手当が月5,000円に減額される。
- 年間で約20万円の損失。
最適な年収ライン
児童手当を満額もらいながら、手取りを最大化するなら、年収850万~900万円が最適ラインだ。
- 年収850万円:手取り約620万円、児童手当満額
- 年収900万円:手取り約650万円、児童手当満額
- 年収960万円超:手取り約680万円、児童手当減額(実質手取り660万円)
つまり、900万円までは稼いだ方が得だが、960万円を超えると児童手当が減る分、実質的な手取りの伸びが鈍化する。
その他の節税手段:iDeCo・ふるさと納税など
年収を最適化する前に、まず基本的な節税手段を使い切るのが鉄則だ。
iDeCo(個人型確定拠出年金)
iDeCoは、掛金が全額所得控除になる最強の節税手段。
- 掛金上限:会社員の場合、月23,000円(年間27.6万円)
- 俺の場合:月19,000円 = 年間22.8万円
- 節税効果:所得税率20%なら年間約4.6万円、住民税10%を含めると年間約6.8万円の節税
ふるさと納税
ふるさと納税は、実質2,000円の負担で返礼品がもらえる制度。
- 年収600万円(独身):上限約7.7万円
- 年収750万円(独身):上限約11.8万円
- 年収850万円(独身):上限約14.5万円
返礼品の価値は寄付額の30%程度なので、実質的な節税効果は年間2~4万円程度。
その他の控除
- 生命保険料控除:最大12万円(節税効果約1.2万円)
- 地震保険料控除:最大5万円(節税効果約0.5万円)
- 医療費控除:10万円超の医療費が控除対象
💡 これらの基本的な節税を使い切った上で、青色申告の赤字を活用する。
iDeCo・ふるさと納税・生命保険料控除などを使い切ってから、青色申告の赤字で課税所得330万円以下を狙うのが最適戦略。
青色申告で赤字を出せる場合、どのラインがコスパ良いか?
青色申告で事業の赤字を出せる場合、損益通算で所得を圧縮できる。
損益通算とは?
事業所得の赤字を給与所得と相殺できる制度。これにより、課税所得が減り、所得税が下がる。
青色申告をしていれば、事業で赤字が出た場合、給与所得から赤字分を差し引いて課税所得を計算できる。
戦略:課税所得330万円以下(税率10%)を狙う
所得税率は累進課税で、課税所得330万円以下なら税率10%、330万~695万円なら20%だ。
つまり、課税所得330万円以下になるまで赤字を出すのが最もコスパが良い。
💡 ポイント:赤字額は固定ではなく、年収に応じて調整する。
目標は「課税所得330万円以下」。年収が高いほど、出すべき赤字額も増える。
年収別の最適赤字額(iDeCo年間23万円込み)
年収600万円の場合
- 給与所得控除:約164万円
- 基礎控除:48万円
- iDeCo控除:23万円
- 課税所得(控除後):約365万円
- 目標:課税所得330万円以下
- 必要な赤字額:約35万円
- 結果:所得税率20% → 10%に下がる
年収750万円の場合
- 給与所得控除:約180万円
- 基礎控除:48万円
- iDeCo控除:23万円
- 課税所得(控除後):約499万円
- 目標:課税所得330万円以下
- 必要な赤字額:約169万円
- 結果:所得税率20% → 10%に下がる
年収850万円の場合
- 給与所得控除:約195万円
- 基礎控除:48万円
- iDeCo控除:23万円
- 課税所得(控除後):約584万円
- 目標:課税所得330万円以下
- 必要な赤字額:約254万円
- 結果:所得税率20% → 10%に下がる
結論
青色申告で赤字を出せるなら、課税所得330万円以下(税率10%)になるまで赤字を出すのが最適。
- 年収600万円なら、約35万円の赤字でOK(iDeCo込み)
- 年収750万円なら、約169万円の赤字でOK(iDeCo込み)
- 年収850万円なら、約254万円の赤字でOK(iDeCo込み)
所得税率を20%から10%に下げられるため、年間数十万円の節税が可能だ。
⚠️ 注意:事業実態がないと税務調査で否認されるリスクあり
青色申告の赤字は合法だが、事業実態がなければ「租税回避」とみなされる可能性がある。事業として成立している前提で活用すること。
結論:でも、稼ぐことが正義
ここまで「コスパのいい年収」を分析してきたが、最終的な結論はこうだ。
コスパを気にして年収を抑えるのは、本末転倒。稼げるなら稼げ。
なぜ稼ぐことが正義なのか?
- 手取りは確実に増える:税率が上がっても、手取りがマイナスになることはない。年収が増えれば、手取りも増える。
- キャリアの選択肢が広がる:年収が高いほど、転職・独立・投資など、選択肢が増える。
- 将来の安心感:収入が高いほど、老後・教育費・住宅購入など、将来の不安が減る。
- 自己投資ができる:収入が高いほど、スキルアップ・健康・趣味に投資できる。
「コスパを気にして年収を抑える」は愚策
たしかに、年収960万円を超えると児童手当が減る。でも、それを理由に年収を抑えるのは馬鹿げている。
- 児童手当が減っても、手取りは確実に増える。
- 年収1,000万円の手取りは約700万円。年収900万円の手取りは約650万円。差額50万円。
- 児童手当の減額分(年20万円)を引いても、年30万円プラス。
つまり、稼げるなら稼いだ方が得。コスパを気にして年収を抑えるのは、機会損失でしかない。
俺の結論
コスパを考えるのは悪くない。でも、コスパを理由に年収を抑えるのは愚かだ。
稼げるなら稼げ。税率が上がっても、手取りは確実に増える。将来の選択肢も広がる。
結局、稼ぐことが正義。
まとめ
- ✅ 年収600万円は所得税率20%、手取り約434万円(独身)、約465万円(妻子あり)
- ✅ 妻子ありの最適ラインは年収850万~900万円(児童手当満額)
- ✅ 基本的な節税手段:iDeCo(年23万円)、ふるさと納税、生命保険料控除を使い切る
- ✅ 青色申告で赤字を出せる場合、課税所得330万円以下(税率10%)を狙うのが最適
- ✅ iDeCo込みで、年収600万円なら約35万円、年収750万円なら約169万円、年収850万円なら約254万円の赤字でOK
- ✅ でも、コスパを気にして年収を抑えるのは愚策
- ✅ 稼げるなら稼げ。税率が上がっても、手取りは確実に増える
- ✅ 結局、稼ぐことが正義。
コスパを考えるのは悪くないが、それを理由に年収を抑えるのは本末転倒。
稼げるなら稼げ。将来の選択肢を増やせ。それが正解だ。
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