cado(カドー)が新方式の加湿器を発表

カドーが、超音波式に加熱機能を追加したハイブリッド加湿器を発表した。

これまでの加湿器は、「電気代が安いが不衛生」「衛生的だが電気代が高い」「手間がかからないがカビやすい」といった一長一短があった。

カドーの新方式は、超音波式の電気代の安さを維持しながら、加熱機能で衛生面を改善するという触れ込み。

🤔 本当にそんな都合のいい話があるのか?

この記事では、各方式のメリット・デメリットを整理し、カドーの新方式が本当に「最強」なのかを冷静に分析する。

cado公式サイト

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cado.com

加湿器の主要5方式を徹底比較

まず、加湿器の主要な方式を整理する。

1. 気化式

【仕組み】

水を含ませたフィルターにファンで風を当てて、気化させる。

【メリット】

  • 電気代が安い
  • 蒸気が熱くないので子どもがいても安全
  • ホワイトダストが発生しない

【デメリット】

  • フィルターに汚れが溜まりやすい
  • 生乾きフィルターが臭くなる
  • 定期的な掃除・フィルター交換が必要
  • 加湿スピードが遅い

💡 気化式の最大の敵は「フィルターのカビ・臭い」


2. スチーム式(加熱式)

【仕組み】

水を100℃で沸騰させて蒸気を出す。

【メリット】

  • 衛生的(雑菌を熱で殺菌)
  • 加湿スピードが速い
  • 手入れが楽

【デメリット】

  • 電気代が高い(ヒーター使用)
  • 蒸気が熱いので火傷のリスク
  • 本体が熱くなる

💡 スチーム式の最大の敵は「電気代」


3. 超音波式

【仕組み】

超音波振動で水を微粒子化して放出する。

【メリット】

  • 電気代が安い
  • 加湿スピードが速い
  • 静音性が高い

【デメリット】

  • 雑菌が繁殖しやすい
  • 雑菌を含んだミストが飛びやすい
  • ホワイトダスト(ミネラル粒子)が出やすい
  • 粒子が大きすぎて床が濡れる

💡 超音波式の最大の敵は「衛生面」


4. 温風気化式(ハイブリッド)

【仕組み】

気化式にヒーターを追加して、温風で気化を促進する。

【メリット】

  • 加湿スピードが気化式より速い
  • スチーム式より電気代が安い

【デメリット】

  • 気化式よりは電気代が高い
  • フィルターのカビ・臭い問題は残る
  • ホワイトダストで周囲のものが白くなる

5. 加熱超音波式(ハイブリッド)← cado新方式

【仕組み】

超音波式に70℃程度の加熱機能を追加して、衛生面を改善。

【メリット(cado主張)】

  • 超音波式の電気代の安さを維持
  • 加熱で雑菌を抑制(スチーム式ほど高温にしない)
  • 手入れが楽(フィルターレス)
  • 加湿スピードが速い

【気になる点(後述)】

  • 🤔 70℃で本当に雑菌は死滅するのか?
  • 🤔 ホワイトダストは出ないのか?
  • 🤔 タンクやノズルのカビ対策は?

比較表:各方式の特徴まとめ

方式 電気代 衛生面 手入れ 加湿速度
気化式
スチーム式
超音波式
温風気化式
加熱超音波式
(cado新方式)

⭕=良い、△=普通、❌=悪い、❓=不明(要検証)

cado新方式の気になる点を冷静に検証

カドーの新方式は「超音波式の安さ+加熱の衛生性」を謳っているが、本当にそんな上手い話があるのか?

1. 70℃で本当に雑菌は死滅するのか?

一般的に、雑菌を完全に殺菌するには100℃の加熱が必要とされている。

  • レジオネラ菌:70℃でも死滅するが、時間がかかる
  • カビ胞子:100℃以上でないと完全には死滅しない
  • 一般的な細菌:70℃で多くは死滅するが、完全ではない

つまり、70℃の加熱は「雑菌を抑制する」効果はあるが、「完全に殺菌する」わけではない

🤔 スチーム式(100℃)ほどの衛生性は期待できない可能性がある

2. ホワイトダストは出ないのか?

超音波式の最大の弱点は「ホワイトダスト」。水道水に含まれるミネラル分が白い粉となって周囲に付着する。

カドーの新方式は超音波式をベースにしているため、ホワイトダストが出る可能性は高い。

  • 対策:精製水を使う(手間とコストがかかる)
  • 対策:除菌カートリッジを使う(定期交換が必要)

🤔 結局、手間がかかる可能性がある

3. タンクやノズルのカビ対策は?

加湿器の最大の敵は「タンク内のカビ・ぬめり」

カドーの新方式は水を70℃に加熱してから噴霧するため、タンク内の水は常温のまま。

  • つまり、タンク内でカビが繁殖する可能性は残る
  • 定期的な掃除は必要

🤔 「手入れ不要」とは言えない

結論:cado新方式は「最強」なのか?

期待できる点

  • 電気代は超音波式並みに安い
  • 加湿スピードは速い
  • 従来の超音波式よりは衛生的
  • フィルターレスで気化式より手入れが楽

懸念点

  • ⚠️ 70℃では完全な殺菌は難しい
  • ⚠️ ホワイトダストは出る可能性が高い
  • ⚠️ タンク内のカビ対策は依然として必要
  • ⚠️ 価格が高い(cado製品は高価格帯)

来年以降も流行るか?

新しい発想の家電は、当たるも外れるもわからない。

ただし、「電気代を抑えながら衛生面を改善する」というニーズは確実にあるため、以下のパターンが考えられる:

  • ✅ 成功パターン:他メーカーも追随し、加熱超音波式が主流になる
  • ❌ 失敗パターン:衛生面の改善が不十分と判明し、スチーム式・気化式に回帰
  • △ 中間パターン:特定のニーズ(一人暮らし・小型加湿器)に特化して生き残る

個人的には「ワクワクするが、様子見」

新しい発想の家電は、当たるも外れるもわからない。だからこそ、ワクワクする。

個人的には「様子見」。口コミや長期レビューを見てから判断したい。

でも、こういう挑戦的な製品が出てくるのは、家電業界にとって良いこと。消費者としては、選択肢が増えるのは嬉しい。

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