ソフトバンク光、3年目の現実
ソフトバンク光を使い始めて3年目。そもそも1年目は回線が引かれるまで1年もかかったという黒歴史がある。
当時、ソフトバンクは「NTTの工事が遅い」と責任をNTTに押し付けていたが、結局その1年間は回線料金をタダにしてもらい、代わりにソフトバンクエアーのようなものを使っていた。
ようやく2024年から光回線が開通し、ルーター貸し出しなどを含めて月額5,700円を24ヶ月払ってきた。工事費の分割払い相殺も含めてこの価格だ。
そして今、工事費の分割も終わり、2年縛りの更新月に入った。つまり、回線を変更しても無駄な手数料がかからないタイミングだ。
マネーフォワードME光という選択肢
固定費削減を検討していたとき、マネーフォワードME光という選択肢を見つけた。
📊 価格比較
- ソフトバンク光:月額5,700円(ルーター込み)
- マネーフォワードME光:月額3,700円(ルーター別途)
- 差額:月2,000円 = 年間24,000円の削減
ルーター代は別途かかるが、それでも月額2,000円の削減は大きい。最近Gensparkの利用料が嵩んでいるので、固定費を下げたい。
ただし、1年後に引っ越す可能性があるため、あまり面倒な手続きはしたくない。それでも月2,000円の削減は魅力的だ。
事業者変更番号取得のための電話
マネーフォワードME光(運営はUSEN)との調整を進め、あとは事業者変更承諾番号をもらうだけというところまで来た。
そこで、ソフトバンクに電話をかけた。
私:「事業者変更承諾番号をください」
ソフトバンク:「ちょっと待ってください。どちらに乗り換えるんですか?」
私:「マネーフォワードME光です。3,700円なので、2,000円安くなるんで」
ソフトバンク:「…それでは、特別な割引をご用意できます」
最初は18,000円相当の割引という提示があったが、内訳が不明確で判断できなかった。
しかし、最終的に「月額3,100円・1年間限定・ネット単体」という明確な条件が提示された。
30分で年間31,200円の節約
結果として、月額5,700円→3,100円に下がった。
💰 金銭的メリットの計算
月額削減額:5,700円 - 3,100円 = 2,600円
年間削減額:2,600円 × 12ヶ月 = 31,200円
電話対応時間:約30分
たった30分の電話で、年間31,200円の固定費削減を実現した。
重要:特別なスキルやリスクを取ったわけではない。現状を整理し、代替案を検討し、淡々と交渉しただけで、この成果が得られた。
なぜこの交渉が成功したのか
今回の交渉が成功した理由を整理してみる。
① 代替案を具体的に用意していた
マネーフォワードME光という具体的な乗り換え先を用意していたため、「本気で乗り換える」という意思が伝わった。
ただの値下げ交渉ではなく、実際に乗り換える直前まで進めていたことが、引き止めの強い動機となった。
② 感情的にならず、数字で判断した
「高いから安くしろ」という感情的な交渉ではなく、「3,700円のサービスがあるので、2,000円安くなる」という事実ベースの説明をした。
これにより、ソフトバンク側も「それを上回る提案をしなければ顧客を失う」と判断せざるを得なかった。
③ 更新月のタイミングを活用
2年縛りの更新月に入っていたため、解約手数料がかからないタイミングだった。
これは、ソフトバンク側にとって「引き止めないと確実に失う」というプレッシャーとなった。
④ 短期的な視点で判断
1年以内に引っ越す可能性があるため、長期契約のリスクを避けつつ、短期的には最安水準で維持できる選択肢を選んだ。
1年後に環境が変わるタイミングで、改めて回線を選び直せばいい。
注意点とリスク
⚠️ この方法が使えない場合
- 契約縛りがある場合:解約手数料が高いと、引き止め交渉の効果が薄い
- 代替案が弱い場合:乗り換え先が魅力的でないと、引き止めの動機が弱まる
- 本気度が伝わらない場合:「安くしてくれたら残ります」という態度では、強い割引は引き出せない
重要:この方法は、実際に乗り換える準備を整えた上で行うべきだ。単なるブラフでは、企業側も見抜く。
まとめ
- ソフトバンク光の月額5,700円→3,100円に削減成功
- 30分の電話で年間31,200円削減
- 代替案を具体的に用意し、本気で乗り換える意思を示すことが重要
- 感情ではなく数字で説明し、淡々と交渉する
- 更新月などのタイミングを見極めることで、引き止めの動機を高める
- 1年後に引っ越す可能性があるため、短期的には最安水準で維持する判断
🎯 固定費削減の本質
固定費削減は、一度実行すれば毎月自動的に効果が続く。今回の30分の電話は、今後1年間にわたって毎月2,600円の削減効果を生み続ける。
光回線の乗り換え検討は「未遂」に終わったが、結果としては年間31,200円の固定費削減を実現できた。特別なスキルは不要。現状を整理し、代替案を用意し、淡々と交渉する。それだけで、この成果を得ることができる。